このブログの定番コンテンツであるロールクール別・司法試験・累積合格率の平成25年版から一部コンテンツを抜き出して,ちょっとしたコメントを付してみようと思います。

累積合格率本体と累積合格率の概念,注意事項は以下のリンクの本体の記事をご覧ください。

JAPAN LAW EXPRESS: 司法試験・ロースクール別・累積合格率(平成25年版)

 

今回取り上げるのは,累積合格率ごとに法科大学院を並べたランキングです。

法科大学院制度の創設以来,全累積受験者の合格率を法科大学院ごとに算出して高い順に並べたものです。

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法科大学院ごとに学生数が異なりますので,合格者数だけみても実績がよくわからなくなってしまっているために,累積合格率で見ることが有効なのではないかと考えております。

そのような観点からみますと,一橋大は,まさに少数精鋭で大変な実力を有していることが改めて判明しました。

特に未修者の合格率が非常に高いところが特徴的です。未修者が顕著に検討しているという点では千葉大もかなりの実力といえると思います。

東大は,東大法学部からの進学が多くなっている既修者では顕著な実績を上げていますが,未修者の実績が,一橋大などからは一歩後れを取っているために,合計すると日本一の合格率とはなっていないことが判明します。

しかし,大規模ロースクールとしてみると,中央大など旧司法試験時代からの伝統校を一回り上回る実績を上げており,かなりきめ細やかな教育とまでは行かない環境であってもそれなりの結果ではないかと思うところです。

いわゆる上位ローといわれる学校の累積合格率では,新司法試験導入時の掛け声である7割から8割合格するということは達成されているのであり,毎年の受験者者数に対する合格率の厳しい数字とはまた違った様子が見えてくる感じがします。