西武HDとサーベラスの対立の続報です。

西武の元経営者であり,個人保有分とコクドの親会社であるNWコーポレーションを通じて現在も大株主である堤義明氏が,現在の経営陣を支持する意向であることが判明しました。

堤氏はNWコーポレーションの過半数を握る支配株主というわけではない模様ですが,堤氏の意向のままの議決権行使となる模様です。

堤氏の個人保有分は1%未満の模様ですが,NWコーポレーションは,15%弱の第2位株主であることから,サーベラスの株主提案の成立は難しくなった模様です。

しかし,もとをただすとサーベラスが入ってきたのは,堤氏等のもともとの支配株主の持ち分を薄めるために第三者割当をしたからであり,そことの対立にいたってもとの支配株主が助太刀に来るというのは何とも皮肉な事態としか言いようがないように思われます。